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春の料理勉強会について                         2016.05


テーマ『透析をしてずっと元気でいるために
〜栄養不良と最近の話題〜



 
電子レンジで出来る簡単料理!

『油揚げの巾着煮』
 


→レシピはこちら
 

 

平成28年5月、相模原クリニック、第二相模原クリニックにおいて、透析患者さん向けの料理勉強会を開催。

1講習あたり4名前後の少人数制で、ご家族含めて56名の方に参加いただきました。

今までの勉強会は、リン・カリウム・塩分制限の必要性についての話題が中心でしたが、今回は透析をしてずっと元気でいるためにはどうしたらいいか、低栄養の予防について以下の内容で行いました。

 

・自己チェックシート(からだや食生活についての質問)の記入
・体重増加の背景を知ってもらう(タイプ別分類)
・栄養不良(低栄養)が続くとどうなるの?
・エネルギーが不足した場合の身体の変化
・低栄養にならないために
・バランスの良い食事とは?
・手軽に食事を準備するためには
・調理実習「電子レンジで作る油揚げの巾着煮」
・0.1gの塩分を自宅でも簡単に計量する方法と試飲

栄養不良(低栄養)の可能性がある場合、それを放っておくと筋肉量の減少に始まり、いずれは動脈硬化、心筋梗塞、認知症に繋がってしまうと言われています。

低栄養は気づかないうちに進行し回復するのに時間がかかるため、普段から油・バター・マヨネーズなどの少量でも高エネルギーな油脂を上手に取り入れた「バランスの良い食事」と「適度な運動」に加え、クリニックの勉強会 (巽先生)の内容にもありました「楽しく笑う事」が予防のポイントになることをお伝えしました。

調理実習では、良質なたんぱく質である油揚げ(大豆製品)、挽肉、卵、枝豆を使い、巾着煮を作りました。
一人1つ具材を詰めていただき、普段料理をしないという方も真剣に作業され、 試食の際は「美味しい、思ったよりもボリュームがあるね。家でも作ってみようかな」とお話しされていたのが印象的でした。

 
 


少ない塩分量を自宅で簡単に計量できる食塩水(小さじ1杯当たり0.1gの塩分)を作り、試飲前に味の予想をしてもらいました。 「しょっぱいのでは」「ほとんど味なんかしないよ」と意見は様々でしたが、実際に思っているよりも塩辛いことに驚いている方がとても多く、味覚の誤差を体験していただく場になりました。

参加された方は30代〜70代と年齢の幅が広く、「自分は低栄養かもしれない」、「低栄養と言われてもまだ実感が無い」と、それぞれの年代で感じる印象が違いましたが、 まだ先のことと捉えず、「食が細くなった」、「1日2食で大丈夫」と感じる事が増えてきた時には注意が必要だと考え、今回のお話を思い出していただけたらと思います。

今後も患者さんの興味のある内容を盛り込み、楽しい勉強会を行いたいと思いますので、ぜひご参加ください。