各種検査項目と解説

   基準値 内容 
身体計測
 身体測定   身長と体重のバランスをみます。肥満の程度を調べるのが主な目的です。 
 BMI  18.5~24.9 身長と体重から肥満の程度を調べる指数です。 
 腹囲 男性:85cm未満
女性:90cm未満
内臓脂肪蓄積の目安となる数値です。 
眼科
 視力検査  0.7以上  近視・遠視・乱視の程度により、視力は変動します。
 眼底検査  Scheie H:0
 Scheie S: 0
 目の奥の写真を撮る検査で、白内障・緑内障等、眼科の病気だけでなく、網膜の血管を観察することにより、動脈硬化・高血圧・糖尿病などの程度を見ることができます。
聴力
 聴力検査  (1000Hz)30dB以下
(4000Hz)40dB以下
 難聴の有無を調べます。高音域(4000Hz)は加齢と共に低下しやすくなります。
尿 
 尿比重  1.005~1.030  身体の不要物は腎臓から尿に含まれて排出されます。排出された尿の濃縮度(比重)や酸性・アルカリ性(pH)の性質を調べることで、腎臓の機能異常の発見に役立ちます。
 pH  4.8~7.5pH
 尿蛋白  (-)  腎臓や尿路系の異常を調べます。激しい運動後でも陽性になることがあります。
 ウロビリノーゲン  (+-)/(+)  肝臓の障害・黄疸などの尿路異常の早期発見に役立ちます。健康な方でもわずかに反応がでることもあります。
 尿糖  (-)  糖尿病を発見する手掛かりの検査として行います。
 尿沈査    尿に含まれる成分を観察して、腎臓や尿路系の病気だけでなく全身のさまざまな病気について診断する手掛かりを得るために行われます。
血液一般 
 赤血球数  男性:427~570 104/μl
 女性:376~500 104/μl
 身体中に酸素を運ぶ重大な働きをしています。数値が低いと貧血が疑われます。
数値が高いと血液が濃くなって流れにくくなり、多血症が疑われます。
 ヘモグロビン  男性:13.5~17.6 g/dl
 女性:11.3~15.2 g/dl
 赤血球に含まれている血色素で、酸素の運搬役をしています。
 ヘマトクリット  男性:39.8~51.8 %
 女性:33.4~44.9 %
 一定量の血液中に含まれている赤血球量の割合で、低値は貧血症、高値は多血症が疑われます。
 MCV  男性:83~102 fl
 女性:79~100 fl
 この3つの数値は赤血球の大きさや濃さを表し、貧血の正確な診断に役立ちます。  
 MCH  男性:28.0~34.6 pg
 女性:26.3~34.3 pg
 MCHC  男性:31.6~36.6 g/dl
 女性:30.7~36.6 g/dl
 血沈  男性:1~ 7 mm/hr
 女性:3~11 mm/hr
 さまざまな病気のスクリーニング検査に役立ちます。数値が低い場合はあまり問題ありませんが、数値が高いと感染症・循環器の病気・血液の病気・消化器系の病気・膠原病などが疑われます。
 白血球数  男性:3900~9800個/μl
 女性:3500~9100個/μl
 体外から侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除する働きをしています。少ないと防御反応が低下し感染しやすい状態になります。激しい運動後や入浴後、喫煙者は若干高めに出ることがあります。
 血液像    白血球をさらに詳しく調べて病気診断に役立ちます。
肝機能 
 AST  10~40 IU/l  肝臓や心臓の細胞に多く含まれている酵素で、肝炎などの肝機能障害や心筋梗塞などを診断する重要な手掛かりとなります。 
 ALT  5~45 IU/l
 γ-GTP  男性:0~75 IU/l
 女性:0~45 IU/l
 肝臓や胆道の病気を疑う手がかりとなります。また、アルコールに敏感に反応するのでアルコール性の肝機能障害の目安となります。
 ALP  110~360 IU/l  肝機能異常・胆道の病気・骨の病変などで数値が高くなります。
 LDH  115~245 IU/l  酵素の一種で、肝臓病・心臓病・血液の病気・筋疾患・がんなどで高値になることがあります。
 総蛋白  6.7~8.30 g/dl  血液中の蛋白質の量や種類を調べることによって、肝臓や腎臓などの蛋白質を正常に保つために働いている臓器の病気や栄養状態がわかります。  
 A/G比  1.20~2.00
 アルブミン  3.8~5.3 g/dl
 総ビリルビン  0.2~1.1 mg/dl  肝機能の重要な指標となる検査です。数値が高い場合は肝障害・溶血性貧血・肺梗塞・胆道通過障害などで黄疸が出現します。黄疸の種類を診断する検査でもあります。 
 直接ビリルビン  0.0~0.4 mg/dl
 TTT   0.0~4.0 単位 血液中の蛋白の性質を調べることにより、肝臓および慢性炎症・膠原病などのチェックができます。 
 ZTT  2.0~12.0 単位
 コリンエステラーゼ  男性:220~490 IU/l
 女性:195~450 IU/l
 肝臓での蛋白合成の状態を示す酵素で、低値の場合は肝障害・栄養失調・農薬中毒などが疑われ、高値の場合はネフローゼ症候群・甲状腺機能亢進症・糖尿病・脂肪肝(栄養過多)などが疑われます。
痛風
 尿酸  男性:2.6~7.0 mg/dl
 女性:2.0~7.0 mg/dl
 体内でプリン体から作られる老廃物のひとつで、数値が高いと痛風・尿路結石の原因となります。
膵臓 
 血清アミラーゼ  37~125 IU/l  膵臓と唾液腺から分泌される酵素で、膵臓障害の発見に役立ちます。
腎臓  
 クレアチニンン 男性:0.61~1.04 mg/dl
女性:0.47~0.79 mg/dl
 腎臓の機能障害を調べるのに用いられる検査で、高値の場合は腎機能障害・脱水などが疑われます。
 尿素窒素  8~22 mg/dl 尿素窒素は運動、下痢、嘔吐、発熱のあとでも数値が高めになります。
脂質 
 総コレステロール  150~219 mg/dl  体の中にある脂質の一種で、血管の強化・維持に重要な役割を果たしていますが、多すぎると動脈硬化症などの生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因になります。
 中性脂肪  35~149 mg/dl  コレステロール同様、体の中にある脂質の一種で、身体エネルギーの源という大切な役割をしていますが、多くなり過ぎると動脈硬化性疾患やメタボリックシンドロームの危険因子となります。
 HDLコレステロール 男性:40~80 mg/dl
女性:40~85 mg/dl
 善玉コレステロールとよばれ動脈硬化などを防ぐ働きがあります。
 LDLコレステロール  70~139 mg/dl  悪玉コレステロールとよばれ動脈硬化の危険因子と考えられています。
糖代謝機能 
 空腹時血糖  60~109 mg/dl  糖尿病診断には欠かせない検査です。食事によって数値が変動するため、9時間以上絶食した後に採血測定した数値が理想的です。
 ヘモグロビンA1c  4.3~5.8 %  空腹時血糖同様、糖尿病診断には欠かせない検査です。血糖値とはちがって食事等に大きく影響を受けないので、1~2ヶ月間の血糖コントロールの指標として用いられます。
 循環器 
 血圧測定  収縮期: 90~129 mmHg
 拡張時: 45~ 84 mmHg
 心臓のポンプ機能や血管の弾力性を表す大切な指数で、高血圧は脳卒中・狭心症・心筋梗塞を起こす危険因子です。
 心電図    心臓の電気的な動きを調べる検査で、不整脈・心筋異常・心臓肥大などの心臓に関する多くの情報が得られます。
 呼吸器 
 胸部X線検査    肺の異常・心臓の大きさ・大動脈の変化などの発見に役立ちます。
 肺機能検査    呼吸の状態をスパイロメーターにて測定します。肺気腫・喘息・肺線維症等の診断に役立ちます。
 喀痰細胞診    痰の中の細胞を検査することにより、肺がんの発見に役立ちます
消化器 
 胃部X線検査    食道・胃・十二指腸を調べて、がん・潰瘍・ポリープなどの上部消化管系疾患の発見に役立ちます。
 便潜血反応 (-)   (+)で消化管からの出血が疑われ、ポリープ・がんなどを発見する重要な手がかりとなります。
 胃部内視鏡検査    食道・胃・十二指腸の内部を直接観察して、上部消化管系疾患の発見に役立ちます。
 ペプシノゲン    血液で調べる胃の検査で、胃炎・胃がんの発見に役立ちます。
超音波 
 腹部超音波検査    肝臓・胆のう・腎臓・脾臓などの腹部内臓部に超音波をあてて、形や透過性の変化から結石・腫瘤・ポリープなどを示唆することができます。
免疫・血清 
 ガラス板法  (-)  梅毒に感染している可能性を調べます。また、膠原病・マラリア・妊娠時などの時も反応してしまう(疑陽性)場合があります。 
 TPHA法  (-)
 RF  (-)  慢性関節リウマチ・膠原病の診断に役立ちます。
 CRP  (-)  急性の炎症や組織の破壊(細菌感染・悪性腫瘍・手術後等)があるときに反応します。
 HBs抗原  (-)  B型肝炎の原因となるウイルスに感染しているか、あるいは過去に感染があったか判ります。 
 HBs抗体  (-)/(+)
 HCV抗体  (-)  C型肝炎の原因となるウイルスに感染しているかどうかが判ります。
電解質 
 ナトリウム(Na)  134~147 mEq/l  体内の各組織に酵素を供給する働きをしています。
 カルシウム(Ca)  8.6~10.1 mg/dl  骨や歯の形成、神経刺激の伝達、血液の凝固に関する働きをしています。
 カリウム(K)  3.6~5.0 mEq/l  筋肉や神経に関係のある働きをしています。
 クロール(Cl)  98~108 mEq/l  体内の各組織に酵素を供給する働きをしています。
 リン(P)  2.5~4.6 mg/dl  カルシウムと密接に関連し、骨の代謝に影響をあたえます。
腫瘍マーカー 
 CEA  5.0ng/ml以下  各種のがんの発見に役立ちます。
 αフェトプロテイン  10ng/ml以下  肝臓がんの発見に役立ちます。
 CA19-9  37u/ml以下  膵臓がん、胆のうがん、消化器系のがんの発見に役立ちます。
 PSA  4.00ng/ml以下  前立腺がんの発見に役立ちます。
 CA125  35u/mg以下  卵巣がん・子宮内膜症の発見に役立ちます。
 CA15-3  27u/mg以下  乳がんの発見に役立ちます。
 SCC  2.0ng/ml以下  肺がん・子宮がんの発見に役立ちます。
 サイログロブリン  30.0ng/ml以下  甲状腺がんの発見に役立ちます。(甲状腺炎でも高値になります。)
 
 骨密度検査    骨量(骨の密度)を調べることで、骨粗しょう症・カルシウム代謝異常などの発見に役立ちます。
血管 
 動脈硬化検査    動脈血管の状態(血管年齢)を調べることで、動脈硬化に起因する疾患(脳梗塞・脳出血・狭心症・心筋梗塞など)の診断に役立ちます。
婦人科  
 子宮がん検査    婦人科の内診および細胞診により子宮頚がん・子宮筋腫などの診断に役立ちます。
 乳がん検査    乳腺の異常の有無を診察および、超音波により詳しく検査します。

※婦人科検査は相模原クリニック提携婦人科にて実施致します。